ネットワークビジネスで良く聞く被害の一つに、買い込みと言うのが有ります。
買い込みをする理由は、有利なポジションからのスタートで有ったり、仕入れ価格を安くするためで有ったりするようです。
一般的な商取引においても、少ない量を仕入れると値引き率は低いでしょうが、まとめて購入をすると、値引き率を上げてくれ、より安い仕入れが可能になります。
ただし通常の商取引は、仕入れる側にもしっかりとした計画があります。
1か月で売れるだけの商品を仕入れていたが、2か月分まとめて仕入れると、仕入れ値が10%安くなる。
資金は余分に必要だが、儲けが増えるので仕入れをまとめようと考えるのが一般的な商売(ビジネス)です。
しかしネットワークビジネスに取り組もうとする人たちは、ビジネスに対して認識の低い方も多いようです。
安く仕入れて、高く販売できれば、利益が大きくなるのは子供でも分かります。
しかしどんなに安く仕入れても、売るあてが無ければ、仕入れ代金が無駄になるだけですよね。
まず考えるべきは販売先です、売れるめどが着けば、仕入れは安いに越したことはないですよね。
しかし売る当てもないのに、仕入れが安いからと大量買いしても、在庫の山が残るだけです。
得なんだからとりあえず買っておけば私でも儲かるという考えをなぜか持ってしまうのでしょうね。
以前はそんな欲に付け込んで、有利なポジション、有利な仕入れ価格でつって多くの在庫を購入させ被害者を出していたグループも存在したようです。
今では特商法の改正により、ネットワークビジネスにおいては、通常必要とされる量を著しく超えて販売されたものに対しては、消費者は1年間は解約できることになりました。
そのため無理に在庫を勧めるグループも減り、在庫を持っている人に対して、もしも売れなかった場合、会社側が買い戻しをするというところも増えたようです。
勧める側が節度ある対応をするところが増えていますので、買う側もまずは自分自身の能力に見合ったビジネスの仕方を考えるようにすれば、今後ネットワークビジネスにおいて買い込み被害は無くなるでしょう。
また販売が苦手な方は、購買型のビジネスを探すと良いかも知れませんね。
日本はまだまだ販売型が主流で、購買型のネットワークビジネスは少ないようですが、ネットワークマーケティングの本場アメリカでは、段々と購買型ビジネスが増えているようです。
勧めるほうにだけ問題があるように言われがちですが、お得だ、儲かるという言葉を短絡的に考え、自分の能力を無視して、得だという部分だけを自分の都合よく考えてしまう、誘われる側の意識もしっかりとすることにより、こういった被害はもっと減ると思います。
またまともなビジネスを真似た詐欺商法も、そうした人間の欲をうまく利用して人をだまします、普段から欲に目がくらんで短絡的に考えないように意識していると、いざというとき騙されることも無くなるでしょう。